race for F 2008 11 3
アメリカでは、初の黒人大統領が誕生するかどうかで、
金融危機、経済危機の中においても、高揚感すらあります。
確かに、アメリカにおける黒人の歴史は、
つらく、悲しく、厳しいものがありました。
しかし、その前にも、
つらく、悲しく、厳しい歴史があったことを忘れていませんか。
肥沃な大地、北米大陸。
資源豊富な大地、そして素晴らしい景観が続く。
その土地は、アメリカ人のものだったのか。
いや、違います。
そこには、インディアンが住んでいたはずです。
アメリカ人は、よく「神よ」と口にする。
しかし、インディアンにも神があったはずであり、家族もあったはずです。
ヨーロッパからの入植者たちは、
そのインディアンを、まるで芝生を刈り取るように、
北米大陸から刈り取ってしまったのです。
こうした問題が、大統領選挙で、全く話題にならなかったとすれば、
オバマ候補も、「白人」になってしまったと言わざるを得ないでしょう。
歴史が、常に正しいとは限らない。
なぜならば、敗者には、歴史を書く権利がないからだ。
常に、勝者が歴史を書いてきた。
アメリカ人は、日常会話の中においても、
気軽に「神よ」と口にする。
神も歴史を書く。
「あなた方が書いた歴史」と「神が書いた歴史」が、
どう違っているのか、その検証が始まる時がくるでしょう。